新入学の時期になるとメディアで取り上げられることもよくある、子供たちの「なりたい職業ランキング」。
パイロットや警察官、保育士などがランキング上位の常連というイメージがありますが、実は近年、「ゲームクリエイター」の人気が非常に高まっていることをご存知でしょうか。
昨年末に集計された最新の調査(※)では、「ゲームクリエイター/プログラマー」が小学生男子のなりたい職業の第1位に選ばれていました!
(※)「2020年の出来事や将来に関する小学生の意識調査」(ベネッセコーポレーション)より
この春、進路を考える中で、候補の1つに「ゲーム業界」を検討されている学生の方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、KLabのクリエイティブの要の1つである3DCG(※)グループのマネージャーに、ゲーム業界のお仕事(クリエイティブ職)や採用事情についてお話しを伺いました!
▲コンシューマーゲームの制作経験を経て、2012年KLab入社。
複数の新規プロジェクトで3DCG部分の責任者を経験し、現在は3DCGグループマネージャー職を担当。
横断的にクリエイティブの組織課題解決に取り組んでいる。
▲(※)3DCGとは...3次元空間でのコンピュータグラフィックスのこと。
映画やアニメゲームなどの映像のほか工業デザインにも活用されています。
ー早速ですが、どうしたらゲームのクリエイティブや3DCGを扱う仕事に就けるものなのでしょうか?
大学や専門学校で基礎を学んで、企業に就職するのが一般的かと思います。
社内外のコンテストの審査に関わることもあるのですが、学生のうちからコンテストに応募して、それをきっかけに就職など仕事につながるようなケースもあるようです。
「CG-ARTS」という団体が主催する「学生CGコンテスト」という学生限定のコンテストの「エンターテインメント部門」の評価員を、私は4年間務めさせていただいたのですが、そういった場所でも学生の方と関わることがありました。
ーそうなんですね!どんなコンテストですか?
優秀な学生さんと社会をつなげる橋渡しを行うことが目的で開催されているコンテストです。
昨年までは3月に授賞式や作品展示をお台場の日本科学未来館で行っていたのですが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインでの最終選考・作品展示となりました。
評価員として全部で300超の作品すべてに目を通し、ノミネート作品の選考をさせていただきました。
普段の業務と並行して、3週間で審査をしないといけなかったので、かなり頑張りました(笑)
先日、最終的な受賞作品の発表会が行われたので、ぜひご覧いただきたいです。
<授賞式の模様はこちらから!>
ー通常業務とは別で、審査員のようなお仕事を受けるのは大変そうですが...
学生の皆さんはかなりの熱量を込めた作品を応募してくださるので、その思いにも応えたいですし、何より若い人のエネルギーに触れることは自分にとっても、とても刺激になります。この刺激があるのでこれまで続けてこれてるのだろうと思います。
一方でクオリティの面でも既にプロとしてやっていけそうな方の応募もあったりします。そういう意味では業務の面でも刺激を受けていますね。
また、近年では学校の設備が整っている所も多いようで、かなり若いうちから3DCGに関係するツールに触れることが出来る機会が増えてきている印象があります。WEBでの情報流通も活発で、学ぶ手段という点でかなり充実してきました。ツールはあくまで表現のための手段でしかないですが、自身が表現したいことを達成するための武器を沢山持っている方が増えていることもあり、平均的にCGの品質も毎年上がっていますね。
◀KLabでも自社主催の「KLab Creative Fes」というコンテストをやっていて、実際に入賞したのちに、KLabに入社した人もいます!
KCFをきっかけにKLabに入社した人のインタビューはこちら!
ーKLabのクリエイティブの現場はどんな雰囲気ですか?
プロジェクトにコミットされている制作職の方は、携わっている作品を十分に理解した上で、どうしたらお客様に受け入れて貰えるか、喜んでいただけるかについて、クリエイティブな方面からしっかりと考えた上で取り組まれている方が非常に多いと思います。
この土壌が有ることから、各プロジェクトではデザイナーにおいても単純にビジュアル面のみを切り出して作業するだけではなく、ゲーム作品として考えた上での活発なやり取りが行われています。
一方で3Dの業界は技術的な進歩がとても速く、新しいツールや表現手法など様々な情報に対してアンテナを張っていないとトレンドに乗り遅れてしまいます。クリエイティブな能力を磨いておきつつ、自分が表現したいものをスピード感持って具現化出来るようにするため、様々なツールを武器として使いこなせる優秀なオペレーターである側面も必要です。
先にもお話したとおり、いろいろな武器を手にした若い方が社会に乗り込んでくるので、そういう面ではベテランも油断していられないな、と思っています。
極端な話、昨日まで価値が高かったものがそうではなくなってしまう可能性も十分にありえますね。
ー実際に、部下にあたる社員の方ともお話ししたことがあるのですが、チームの雰囲気がよくて「居心地が良い」という声を聞きました。
コロナ禍でKLabは基本在宅勤務体制となっていますが、うまくコミュニケーションをとるコツなどありますか?
私は現場からやりたいこと、やっていくべきことの熱量を吸い上げて、今後どうしていけばより良い制作環境を作っていけるのかを考え、組織を俯瞰的に見ながら良し悪しを見極めて対応していくのが役割だと思っています。
このため3Dスタッフの皆さんと1対1の面談を行ったりしながら、これからやってみたいこと、仕事や気持ちの面での悩みを聞いたりと様々なお話をもらいながら動くようにしています。
もともとの性格もあるのですが、あまり堅苦しいと相手も辛いかなと思っているので、なるべくフランクに話せる場に出来ればと思いながら毎回面談に臨んでいます。
◀「居心地が良い」と話してくれた社員のインタビューはこちらから!
ーマネジメント業務も担当されていますよね。
最近までプロジェクトに深く入って業務を行うことが多かったのですが、並行で3Dに関係する多くの方の採用などにも関わってきました。気づいてみるとそうしている間に優秀な方がKLabに集まってきてくださり、いよいよ私がプロジェクトに関わらなくても大丈夫というか、むしろ現場の中堅とされる方や若手の方が製作工程の上流に関わって活躍したほうがよりよいものづくりが出来るようになっているのではないか...と感じるようになりました。
だとしたら次に自分がやっていくべきことは、各分野で強みを持った方々が協力してそれぞれがハイパフォーマンスな状態で作品を作っていけるような環境や体制づくりではないかなと思い至りました。
現状KLabでも3Dを扱うタイトルは求められる品質の上昇とともに開発の規模感が大きくなってきており、プロジェクトにおいても横断的なグループにおいてもそれを統率できるようなマネージャーの増強が併せて急務になってきています。
エキスパート性の高い方たちの力をお借りしつつ、より大きな成果を生み出すことにやりがいを見いだせるようなマネージャー職のメンバーが社内にもっと増えたらいいなとも思っています。
ー色々とありがとうございました!
本インタビューのテーマが「ゲームクリエイターになるには」なので、最後に、ゲーム業界が気になっている方に向けてメッセージをお願いします!
CGの業界を志している学生の方であればゲームCG制作がお好きな方というのがベースにありつつですが、クオリティの追求に労力を惜しまない方や、テイスト/技術的な面のトレンド情報に敏感な方がゲーム業界には向いているかもしれません。
あとは将来なりたい自分像をハッキリと思い描きながら経験を積み重ねることが大事だと思いますので、さまざまなコンテストなどにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?
ありがとうございました!
ちなみに今年もKLabでは学生向け3DCGコンテスト「KLab Creative Fes」の作品を募集中です!
コンテストにチャレンジしてみたいという方はぜひご応募ください!お待ちしております♪
【KCF'21 公式サイト】
https://www.klab.com/jp/kcf/
【KLabクリエイターズブログ】
KLabで活躍するクリエイターがゲームを制作・運営で培った技術やノウハウを発信
https://www.klab.com/jp/blog/creative/
【KLab採用情報】
https://www.klab.com/jp/recruit/
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