
代表取締役社長 真田 哲弥
KLab株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:真田哲弥、以下、KLab)は、ソーシャルアプリケーション向けホスティングサービス「DSAS Hosting for Social」のオプションプランとして、画像合成ライブラリ『KGD』の提供を開始いたしました。
『KGD』は、ソーシャルゲームにおいて遅延のないリアルタイムな画像合成を実現するための画像合成ライブラリです。
'GREE'や'mixi'、'モバゲータウン'などで提供されるソーシャルアプリは、SNS利用者の45%が利用している(※1)といわれ、業界全体が激しい盛り上がりを見せており、ゲーム会社などのソーシャルアプリ市場への参入も目立っています。
※1 インプレス社『日米中ソーシャルアプリビジネス調査報告書2010』
ソーシャルゲームにおいて、画像合成はゲーム性を高めるためにも欠かすことのできない技術ですが、
- パフォーマンスの問題
一般的に画像合成は非常に負荷の高い処理で、アクセスの多いサイトは画像合成処理がボトルネックとなり、サイトが高負荷状態になることも少なくない。 - システムが複雑化する
画像合成の負荷を回避するために、画像を前もって合成したり合成した画像をキャッシュすると、システムが複雑になったり、ディスクIOなどがボトルネックになりかねない
などの問題があげられます。
KLabの『KGD』は、PHPのグラフィックライブラリGD(※2)を独自に高速化し、一般的に知られるオープンソースの画像合成ライブラリGDと比較して4倍の処理速度を実現しているため、アクセス集中が頻発するソーシャルゲームでリクエスト毎のリアルタイムな画像合成処理を行っても、ボトルネックとなることはありません。
また、KGDのリアルタイム画像合成はアプリケーションの構成をシンプルにするため、結果的にコストの軽減に結びつくなど、ソーシャルゲーム開発を強力にバックアップいたします。
KGDの仕組み

キャラクター画像に複数のアイテム画像を重ねる場合、素材画像の読み込み、重ねあわせ、出力サイズへのリサイズ、JPEGなどの形式への圧縮、というステップが必要になります。
KGDでは、
- 素材を高速に読みこめる専用フォーマット
- 重ねあわせ処理の高速化
- リサイズ処理の高速化
- libjpeg-turboを使用したJPEG圧縮の高速化 等により、画像合成を高速化しています。
KDGの実績 ~『恋してキャバ嬢』でもKGDを利用!
会員数400万人以上に利用されているKLabのソーシャルアプリ『恋してキャバ嬢』でもKGDを利用しており、ソーシャルならではの突発的なアクセスにおいても動的な合成を実現しています。
KGDが有効に機能するケース
- アバターとアバターアイテムの合成
- 育成ゲームの成長とビジュアルの表現
- キャラクターと台詞の重ね合わせ

※2 GDとは、PHPに含まれる画像処理ライブラリで、PHPによるWebアプリケーションで一般的に使われています。PNG、GIF、JPEG画像の読み書き、拡大縮小、アルファブレンディング等が可能です。
DSAS Hosting for Social
ソーシャルアプリのインフラの構築から保守・運用までをパッケージ化し、運用に必要なツール群等も含めてトータルにサポートいたします。更に単にサーバーを並べるだけでなく、それを使いこなすための高負荷対応・高速化対応ノウハウもあわせてご提供いたします。