韓国語、中国語(繁体字、簡体字)の社内ガイドラインを作った話

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こんにちは。クリエイティブ部のはちみつと申します。

昨年末のアドベントカレンダーにて「タイ語に触れてみる」という記事を書かせていただいたのですが、今回は韓国語、中国語(繁体字、簡体字)についてガイドラインを作成したので内容の一部をご紹介したいと思います。

はじめに......ガイドラインとは?

日本語を母国語としている方であれば、日本語での制作の際に自身で文章を考えたり、任意で類義の単語に変更したり、長い文章の場合に任意の位置で改行したり......ということは容易に行うことができるかと思います。

では、ドイツ語ではどうでしょうか?タイ語やアラビア語......韓国語では?

中には「どの言語でだって日本語と同じように操ることができる」という語学が堪能な方もいらっしゃると思いますが、おそらくほとんどの方は、自身で文章を考えることはおろか、読むことも難しいのではないでしょうか。

また、日本語と比較した際に、言語によって文章に使用される記号の意味が異なる場合や、可読可能な文字サイズ、読む方向が異なる場合がありますし、その言語を用いる国や地域で注意すべき表現などが日本とは異なる場合もあります。

このように、自身では操ることができない言語やその国・地域の文化について調べ共有することで一定の共通した認識を持つ......そのためのガイドラインです。

どう作っていくのか?

内容を決める

ガイドラインの作成にあたって、あらかじめ「何を記載するか」を最低限決めます。

今回作成したガイドラインは主にデザイナーの方に向けたものであるため、言語・文字自体の特徴やその文字を使用してデザインする際に必要となってくる情報などを中心にピックアップしました。

ひたすら調べる

ガイドラインに記載する項目を決めたら、それぞれの項目について詳しく調べていくのですが......残念なことに、私自身は日本語以外の言語は全くできませんし、日本以外の国の文化や歴史にも全く詳しくありません。

日本語や日本の歴史も危ういほどの人間です。

そのため、内容については事前知識が全く無い状態から調べ、情報を精査し、可能な場合は詳しい方にお話しを伺ったりしながら進めていきます。

この、徐々に情報が増えて、ちょっとずつ知識が増えていく感じが非常に楽しいのです。

ガイドラインとしてまとめる

必要な項目について調べたら、その内容をガイドラインとしてまとめていきます。

項目の順番や情報量などを調整したり、場合によっては説明用に作成した画像などを挿入したりしながら作成します。

こうして作成したガイドラインを、ネイティブの方含め様々な方々にしっかりと確認いただき、最終調整をして完成となります!

以上が、「ガイドラインをどう作っていくのか」というお話です。

次項からは、作成したガイドラインの中から文字に関する部分をピックアップしてご紹介させていただきます。

ガイドラインの中身を紹介

言語の概要

韓国語

韓国や北朝鮮など約8250万人が使用している言語で、表記文字はハングルを使用し、子音をあらわす字母と、母音をあらわす字母の組み合わせで表現されます。

横書きの場合は日本語同様に左から右へ読み、縦書きの場合は日本語同様に右上から左下へ読む場合と左上から右下へ読む場合があります。

また、日本語とは異なり、単語や文節の区切りにスペースを入れる分かち書きをします。

中国語(繫体字)

中国語の表記文字2種類のうちの1つ。

古くから使用されている筆画の多い漢字の字体で、台湾や香港、マカオなどで約3000万人が使用している文字です。

横書きの場合は日本語同様に左から右へ読み、縦書きの場合も日本語同様に右上から左下へ読みます。

中国語(簡体字)

中国語の表記文字2種類のうちの1つ。

繁体字を簡略化した字体で、中国(大陸)、シンガポール、マレーシアなどで約14億人が使用している文字です

横書きの場合は日本語同様に左から右へ読み、縦書きの場合は日本語同様に右上から左下へ読む場合と左上から右下へ読む場合がありますが、縦書きはほとんど使用されません。

どういう文字なの?

韓国語

韓国語の表記文字であるハングルは、19種(基本字母14種、合成字母5種)の子音字母と21種(基本字母10種、合成字母11種)の母音字母を組み合わせて使用されます。

組合せ方の種類は、音節頭の子音字母(初声)+母音字母(中声) と、さらに音節末にくる子音字母(終声)を足した2種類となります。

中国語(繫体字)

非常に筆画が多く複雑な形状の文字で、日本語漢字の旧字体やもう一つの中国語文字である簡体字と同じ形状の文字もあります。

中国語(簡体字)

筆画が少なく簡素な形状をしている文字が大多数ですが、日本語漢字やもう一つの中国語文字である繁体字と同じ形状の文字もあります。

フォントの種類は?

韓国語、中国語(繫体字、簡体字)のフォントにも、日本語のように明朝体とゴシック体が存在します。また、同じ文字でもフォントによって字形のデザインが異なる場合があります。

  • 明朝体

    新聞や教科書などの本文に多く使用される書体。

  • ゴシック体

    新聞や教科書などのタイトルや見出しなどに多く使用される書体。
    また、広告やポスター、webサイトなどでも多く使用されています。

フォントによる字形の違い

同じ種類のフォントであっても、字形のデザインに差がある場合があります。

繫体字、簡体字、日本語漢字の字形の違い

似ている文字であっても、繁体字と簡体字、日本語では字形のデザインが異なる場合があります。

各種ソフトなどでフォントを指定する場合は、正しい言語のものを選ぶよう注意する必要があります。

  • 「消」という文字の場合

  • 「病」という文字の場合

まとめ

ガイドラインの作成工程や、韓国語、中国語(繫体字、簡体字)の文字の部分についてざっくりとご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

ここではご紹介していない、それぞれの文字を使用する韓国や台湾、香港、シンガポールなどの国・地域での注意すべき表現や、日本とは異なる色に対するイメージなどについても調べたり、クリエイティブを比較したり......時にはネイティブの方に確認したりしながら得た情報をガイドラインとしてまとめています。

別項にも記載したとおり、私自身は日本語や日本の歴史も危ういほどの人間です。

自身で調べてもなかなか解決しない、実際に可読可能な文字のサイズや、忌避される表現・許容される表現の境目など感覚的な部分については、ネイティブの方に多分にご協力いただいています。

この記事をきっかけに韓国語や中国語(繫体字、簡体字)、それらを使用する国・地域などに興味を持たれた方がいましたら、自身で調べてみるのも面白いかもしれませんよ?

(私はとても楽しかったです)

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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