先行してリリースした、モバイルオンラインRPG『禍つヴァールハイト』に続き、満を持してTVアニメの放送がスタート!
ゲームとアニメの両方をお楽しみいただいている嬉しい声も多くいただいています。
『禍つヴァールハイト 』の魅力は、壮大な世界観、重厚なストーリー、美しいグラフィック、人気声優の出演など多数ありますが、そのゲームの世界観を更に盛り上げる「ゲーム音楽」は、欠かすことのできない要素のひとつです。
その『禍つヴァールハイト』の楽曲は、TVアニメの放送に先駆けて3枚のサウンドトラックアルバムとして、デジタルリリースされました!
『禍つヴァールハイト』オリジナル サウンドトラック Vol.1
アルバムでは、横山克さんの楽曲はもちろん、イベントシナリオなどを彩ってきた、KLab Sound TeamのコンポーザーたちによるBGMが楽しめます。
実は、『禍つヴァールハイト』の楽曲の一部は、KLab Sound Teamが手掛けているのです。
そして!なんとこのサウンドアルバムが、世界各国のiTunesストアでダウンロードされているのです!
さらに、イタリア、台湾、ニュージーランドや中南米の各国で、アニメ部門ベスト10にランクイン!
『禍つヴァールハイト』がリリースされていない国においても人気が高い点からも、楽曲そのものが高く評価されているということがうかがえますよね。
壮大なバトルシーンを盛り上げたり、じーんとくるストーリーを優しく支えるBGM、効果音演出など、『禍つヴァールハイト』の世界観を彩るサウンド作りをサポートしたKLab Sound Teamの皆さんに、『禍つヴァールハイト、サウンドここだけの話』インタビュー!
知っているようで、実は知らない(?)サウンドクリエイターというお仕事についてもたっぷりと、お話を聞いてきました!
ーまずは「KLab Sound Team」について、紹介してください。
KLab Sound Team:
KLab Sound Teamは、2012年に発足しました。KLabのゲームサウンド制作を中心に、楽曲制作・ボイス収録加工・効果音作成・ミドルウェア実装・各種ディレクションといったゲームサウンドクリエイティブ全般の品質担保を担っています。
KLab Sound Teamのロゴ
ー早速ですが、『禍つヴァールハイト』の楽曲(サウンド)はどんな風に作り上げられたのでしょうか。
KLab Sound Team:
『まがつ』は世界観やストーリーがとても重厚で、登場するキャラや設定も立っているものが多かったので、サウンドとしてもそこに負けずにしっかりと場面や心情を表現出来る楽曲にしよう、というのがコンセプトのベースにありました。
「重厚さ+心情表現」という点を抑えるとやはりオケ物(管弦楽を基調とする音楽)がいいだろう、となったのですが、単に「オケ物」だけだとありきたりになってしまうので、それぞれ表現する場面毎に、各曲にユニークな+α要素(例えばテーマ曲なら少年声、ウォーリア隊の曲にはソロヴァイオリンなど)で、楽曲の方も極力一つ一つのテーマが"立つ"ように心掛けて制作しています。
スタジオ収録の様子
ーなるほど、楽曲の制作には、そのような作品の重厚さを表現するためのこだわりがあったのですね。こだわりポイントは多数あると思いますが、最もこだわった点を教えてください。
KLab Sound Team:
テーマを立たせるよう、『まがつ』の曲では単に雰囲気BGMではなく、しっかりとメロ(メロディ)を感じられるように作っていました。
そして、そのメロは微細な心情を表現できるよう、打ち込みではなくしっかり「生楽器」を使おう、というこだわりがありましたね。
ゆえに、難易度もあがりました(笑)。
『まがつ』ではストーリーや場面の進行により没頭できるよう、バトルやフィールドの楽曲も各章毎に個別で用意するという、スマホアプリとしては非常にリッチな作りにしていましたので、結果としてそれぞれが個性的かつ統一感も失わない、というアイデアを数多く要求されることになりました。
そこは苦労した点でもありますね。
ー『禍つヴァールハイト』のサウンドは、ストーリーの中にある緊張感や感情的な要素、バトルシーンのエフェクトやスピード感にすごくマッチしているという印象ですが、これらのサウンドはどのように生みだされるのでしょうか。
KLab Sound Team:
ストーリーはとても重厚でシリアスな一方、カッコよくて派手なエフェクトやトゥーンシェーダー的な要素など、フォトリアルなだけではない「外連味(けれんみ)」というか誇張的な表現のある演出でしたので、サウンドの方もそれに合わせてどこまでその外連味を残すか、という調整をしつつ制作しています。
※トゥーンシェーダーとは?
アニメ制作における手法のひとつで、手書きのようなグラフィックを実現した技術。
リアル寄りな3D作品とアニメの中間を狙って、やり過ぎず、地味すぎずの塩梅を常に気を付けていましたね。
そして楽曲でしっかり聴かせるところは聴かせる、SE(サウンドエフェクト、音響効果)を出すところは出す、というメリハリも意識していました。
メロ(メロディ)が立つ曲なだけに、そのメロをSEで潰してしまわないように、というのもこだわったポイントです!
特に意識して力を入れたというOPのムービーシーン!
ーなるほど!『禍つヴァールハイト』のオープニングのサウンドはそんな風に生み出されたのですね。このオープニング映像は、プレイヤーの皆さんからの評価もとても高いと聞きます。
ほかにも、サウンドクリエイター的に『禍つヴァールハイト』の聴きどころを教えてください!
KLab Sound Team:
ストーリー内でのカットシーンでは「場面を盛り上げ」、「臨場感を高め」つつ、「邪魔をしない」、そんな作品に寄り添ったサウンドがお楽しみ頂ければと思いますので、是非聴いてみてください!
ーはい!もう今すぐ聞きたい気分です!
サウンドを切り口として『禍つヴァールハイト』をみると、また違った世界が見えてきます。とても面白いですね。
最後に、KLab Sound Teamの『サウンドクリエイター』が作品つくりで大切にしていること(心がけていること)を教えてください。
KLab Sound Team:
音を使っていかに作品の説得力を上げられるか、というお仕事だと考えています。
我々の仕事は単体で成り立つモノではなく、必ず表現するべき絵やストーリー・システムなどの母体があって初めて成立します。
例えばキャラが怒っているシーンがあれば、その怒りの感情を表現できる曲や、機能面で言えば、決定音を押した時には「決定した!」と感じさせるSEなどです。
音自体の品質がどんなに高くても、聞き手に元々の意図と異なる印象を持たれてしまっては、演出としてはチグハグなものになってしまいますので、サウンドクリエイターはそんな元の演出効果を如何にブースト出来るかが勝負だと思っています。
***
ありがとうございました!
『禍つヴァールハイト』という作品を、ゲーム音楽という視点で見ると、とても新鮮ですね。
私も大好きな『禍つヴァールハイト』のオープニングのムービーシーン。
KLab Sound Teamの皆さんの制作に込められた想いを知ってから、見直してみて、とても新鮮な感動を体験することができました。
多くの方に『禍つヴァールハイト』を楽しんでいただけたら嬉しいです。
KLab Sound Teamの仕事や活動はこちらでも詳しくご紹介しています。
合わせてぜひご覧ください!
クリエイティブブログ:
https://www.klab.com/jp/blog/creative/
Twitter:
@klabsoundteam
YouTube公式チャンネル:
https://www.youtube.com/playlist?list=PLP2I6QjtWUfROS2_rcXAvFC_9uR3bhLfT
モバイルオンラインRPG『禍つヴァールハイト』は、コンシューマーゲームのようなハイクオリティなグラフィックと重厚なストーリーを、スマートフォンで気軽に遊べる本格モバイルオンラインRPG。
公式サイト:
https://www.magatsu-wahrheit.com/
TVアニメ『禍つヴァールハイト -ZUERST-』は、モバイルオンラインRPG『禍つヴァールハイト』の20年前の世界を描いた作品。2020年10月より放送が開始された。公式サイトでは、TVアニメの最新情報やあらすじがみられる。
公式サイト:
https://magatsu-wahrheit-zuerst.com/
『禍つヴァールハイト』サウンドトラックは、iTunesストアほか、各楽曲サイトで、視聴することができます。
■ 禍つヴァールハイト オリジナル サウンドトラック Vol.1
Vol.1ではタイトル画面やPVでおなじみの「Magatsu Wahrheit Main Theme」をはじめ、象徴的なバトルテーマである「Unskilled Awakening」など、本編シナリオ前半部分で使用された楽曲が収録されています。特に「A Cheerful Time」は、お知らせなどでもよく使用されているので、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
ダウンロード、視聴はこちらから
https://linkco.re/G1cD4aQd
■ 禍つヴァールハイト オリジナル サウンドトラック Vol.2
Vol.2には主人公たちが所属する各部隊のテーマ曲が収録されています。「Hornet's Shot」などは、まさにガンナー隊のヤスミンのような、自由さとオシャレさのある曲でとても人気のある曲です。また、主に緊迫したシーンなどで流れる「Tense Feeling」や、強敵との戦いを描いた「Rise and Fall」など、物語が進むにつれて光との戦いが一層激しさを増していくのを感じていただける内容になっています。
ダウンロード、視聴はこちらから
https://linkco.re/FxefThfU
■ 禍つヴァールハイト オリジナル サウンドトラック Vol.3
そしてVol.3では、不条理さに抗いながらも懸命に生きるという、禍つヴァールハイトの世界観を真っ直ぐに表現したテーマソング「光射す、この世界」を収録。さらに、「Warrior's Passion」「WKNGR」など、これまでの様々なイベントを時に激しく時にコミカルに飾ってきた曲が、多数収録されています。
ダウンロード、視聴はこちらから
https://linkco.re/e1em8xmP
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