Merry Christmas!! KLab Creative Advent Calendar 2019 の最終日は、
2019年に新卒入社した3DArtistのHASEが執筆させていただきます。
今回は私が普段有志の方達と一緒に行っている、
「60分スカルプト」についてご紹介したいと思います。
よろしくお願いします。
「60分スカルプト」とは、文字通り制限時間60分でスカルプト(ZBrush等で造形)する事です。
スケッチやクロッキーのように限られた時間の中でスカルプトすることで、細かい情報をそぎ落として対象物の重要な部分に注力するような癖が付き、モノを的確に捉える訓練になります。
そして、訓練を続けることでモノの本質に近づけるスピードが上がり、同じ時間で出来ることの幅が増えるため結果的に造形力の向上に繋がると考えています。
今回はそんな「60分スカルプト」をどなたでも効果的に実施できるようにルールを整えたので、どうぞご覧ください。
60分スカルプトは以下のような流れで進行します。
①メンバー集め
②お題決め
③スカルプト
④発表・好評
続いてそれぞれの内容とポイントの説明です。
1人で実施することもできますが、複数人で実施したほうがマンネリ化防止になり、
なによりも楽しいためモチベーションが継続します。出来れば複数人でやりましょう。
お題が無いまま制作を開始してしまうと何を作るか悩んでるだけで時間が過ぎてしまうので、必ず開始前にお題を決めます。
お題は自由です。
複数人で同じリファレンスを見ながら同じモノを作り、成果物を比較するのも面白いと思います。
得意なお題を選んでもいいのですが、せっかくなので苦手なジャンルに挑戦してみましょう。弱点を克服するチャンスになります。
複数人で実施する場合はお題を考える担当を毎回変えることでお題に多様性が生まれるのでおススメです。
スカルプトでのポイントは前述の「60分スカルプトについて」で説明したように細かい情報を省いて重要なポイントを押さえ、制限時間いっぱいまでモノを的確に捉えよう、伝えようと意識することです。
以上、ルール説明でした。
必ずしもこの通りに実践する必要はありませんが、重要なのは「気張らずとにかく楽しむ」ことです。
ここからはスカルプト作業でよく使う機能のうち、存在に気づきにくく認知度が低いものを紹介します。60分スカルプトでもよく使う便利な機能ですのでぜひ活用してみて下さい。
オブジェクトに沿わせて伸ばす。SnakeHookブラシでAlt押しながらドラッグ。植物の根や、髪の毛、触手等、使いどころは様々。
BrushタブのDepth→Gravity Strengthの数値を上げることで、ブラシ効果が重力方向にかかる。溶けるような造形や皮膚のたるみ、しわ等に便利。簡単に説得力を出せます。
Zリメッシャーの機能でAlt押しながらリメッシャーかけるとシンメトリ方向が変わる。真ん中に集中頂点ができてしまうのを回避したり、編集しやすい方を選んで使う。
「60分スカルプト」は私自身もまだ始めて間もない取り組みではありますが、
造形スピードの向上や作品のレパートリー増加などちょっとずつ効果が出てきたように思います。興味のある方は是非お試しください。
また、本日はKLab Creative Advent Calendar 2019の最終日です。
ブログ記事を担当するのは今回が初めてで、しかも最終日ということで心配でしたが、いかがでしたでしょうか?来年もまた機会があればなにか情報発信出来るように頑張ります!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
それでは皆様、良いお年を。
ここからは私が実際に「60分スカルプト」で制作した作品になります。
良ければご覧ください。
お題:火星人
お題:ファンタジー映画に出てきそうなやつ。
お題:ネズミの騎士
お題:龍
お題:ファーブル
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