KLab Tech Book表紙イラスト制作についての取り組み

はじめに

初めまして。クリエイティブ部のがなさまと申します。
この記事はKLab Creative Advent Calendar 2019 の 3日目の記事になります。

技術書専門の同人誌即売会「技術書典6」において今回も当社エンジニア有志で「KLab Tech Book Vol.4」を発行しました。
この同人誌の表紙制作とポストカード6種の制作を、社内イラストレーター有志

  • キャライラストレーター5名(東京4名・大阪1名)

  • 背景デザイナー2名(東京2名)

総勢6名でKLabの「どぶろく制度」(標準労働時間の10%以内であれば、上司の承認なしで本当にやりたかった研究など、好きなことに時間を費やすことができる制度)を使い取り組みましたので、ご紹介いたします。

今回は1つのIPのような作品として非常に品質の高いアウトプットが出来たのではないかと感じており、通常業務以外で「気軽な本気」で「気軽なやりたい!」を実践でき、自分たちで「楽しい!」を生み出すことができたお話しが出来ればと思います。

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「自由に好きなもの作っていいよ」は楽しくなかった

「KLab Tech Book」は2019年4月で4冊目となり、表紙の制作取り組みは今回で3回目となります。
初回、vol1の表紙はエンジニアで用意していましたが、vol2から社内イラストチームが参加できないかという相談を受け、イラストレーターの有志を募って取り組み始めました。
そこから半年後にvol3も制作し、進行する上でイラストレーター達から「何描いて欲しいかのオーダーないの?」という質問と疑問をもらいました。

私はイラストレーター達の通常業務の息抜きになればと良いなという想いから「B5サイズのイラストにしてくれればOK!」「自由に好きに描いていいよ!」と、いわゆる"丸投げ"をしていました。
しかしイラストレーター達から「うーん...なんか、何やって欲しいのかが見えなくて、あまり遣り甲斐が見いだせない...」といった話が出てきたのです。

え?自由に描くの、楽しくないの?そうなの???

自由に描くなら趣味で描く。
会社で取り組む制作については、しっかりと一定のプロダクトを生み出したい!
だってプロですもの。
私はイラストレーター達にしっかりオーダーを提案しなければいけない、と気づきました。

楽しい!は自分達で生み出す

まず毎回「KLab Tech Book」を進行している、ほぼエンジニアしかいないチャット部屋でキャラクター設定募集を募り、エンジニア陣の妄想を聞き出しリスト化しました。
何人くらい興味を持ってくれるかな~と思いながらも、そのリストをつけて社内告知したところ、なんと5人も挙手してくれたのです!しかも内2名は前回も参加してくれたメンバーでした。

進行はそのエンジニアばかりのチャット部屋で行い、
リスト化された妄想がイラストレーター達によって具現化され、キャラデザイン案がどんどん投稿されてゆきました。
イラストが投稿されるたびに、そのチャット部屋にいるあらゆる職種のメンバーから、ダイレクトに感想が飛び交い、通常業務にはあまり見られないフランクなやりとりであっという間にキャラクターが生み出されていったのです。

イラストメンバー同士もバラバラのプロジェクトや拠点に所属する為、初期はお互いの自己紹介から始まり、互いに何が行えるのかを伺っていましたが、週次で30分ほど集まる形にして認識合わせなどを行いました。
私はスケジュールだけは都度切っておりましたが、メンバー間でどんどんと話が進んでゆき、イラストのテイストや誰が何を分担するや、目指すクオリティなどが決まってゆくではありませんか。

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少ない時間の中、みんなのやる気に「大丈夫?頑張り過ぎてない?」と心配しつつも、クオリティの高いアウトプットが続々と作られ、
盛り上がってゆくチャット部屋...!
途中から背景デザイナーも合流し学園のデザインまでも出来てきました。
(結局お蔵入りしてましたが、途中、なぜか3Dモデルも出来てました...)

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面白いことに、楽しんで作っていることは伝染してゆくのか、
社内で「何か面白いことやってるんだって?」と、
いろいろと聞かれるようにもなっていました。

アウトプットご紹介

執筆者募集から印刷データ納品まで約6週間。
制作したアウトプットのご紹介となります。

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まとめ

最後に、参加メンバーの感想をご紹介します。

  • ぶっつけ本番で作業分担&絵柄やクオリティ統一できたのは凄い...他案件の方々と技術協力もできて良い制作でした

  • キャラデザ等普段やらない作業をやりつつも、各々得意分野で分担してクオリティ高く制作できたので満足度高かったです

  • 背景アリのキャラメインのイラストが作成でき、KLabのイラストレーターの合作という点でとても良いものになってると思います!

  • 合作(表紙)と個人技(ポストカード)の両方があったのでプロジェクトの垣根を超えた作業が新鮮だった。あと個人のテイストを知れたのもかなり良かった

  • 案だしの段階から否定的な意見がなく、活発且つお互いを尊重して作業できたと思う

  • 今回は特にみなさんの意見を取り入れながらの作業だったのとキャラの設定もあり、レイアウトなどのイメージがしやすかったです

  • 他案件のデザイナーの方やエンジニアの方々など、普段あまり関わらないような方と一緒に作業ができて楽しかったです!良い機会になりました

こういうことやろうよ!という提案に、とても前向きに取り組んでくれる当社のクリエイティブメンバーが私は大好きです。
これからも通常業務以外にも、もっと「気軽な本気」で「気軽なやりたい!」を実践でき、自分たちで「楽しい!」を生み出してゆくKLabでありたいと思います。

そして今年の秋にはKLabtechbook vol5も無事発行しております。
こちらの取り組みはまた別の機会できっと触れることができると思いますので、どうぞ
お楽しみに!

明日の記事はnaoieさんのフォトスキャンのお話です!

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KLabのクリエイターがゲームを制作・運営で培った技術やノウハウを発信します。

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