この記事は KLab Creative Advent Calendar 2018 の 17日目の記事になります。
初めまして、こんにちは。クリエイティブ部でイラストの制作をしている、しろと申します。
今回の記事ではお仕事で描いているイラストとは別に、普段趣味で描いているイラストの方のお絵描きのメイキングをしたいと思います。よろしくお願いします。
時間が無いけど一枚絵が描きたいときに、なるべく早く絵を仕上げる時用の描き方を紹介致します。技術的な部分よりも、早く仕上げるための考え方の部分がメインのメイキングになります。
使用ソフト
何も決めずに描き始めると早く絵を仕上げることが出来ないのでまず何を描くか考えます。
何を描きたくないかも考えます。
描きたいもの
描きたくないもの
見せ所
描きたいもの、描きたくないものを決めたら絵の見せどころを決めます。
描くべきところを決めておく事で描いてる最中にあれこれ悩む事を防ぎます。
使いたい色
使用する色を決めます。
沢山の色を使うと完成までに時間がかかるので、メインで使う色を1色、サブで使う色を1色の計2色を決めます。
メイン :黒
サブ :赤
ここまで考えたらラフの作業に入ります。
ここまで考えたことを元にラフを描いていきます。描きたいもの、見せ所は一番わかりやすく目立つところに配置してなるべく背景を描かなくていいように...
使用したブラシ:にじみ縁水彩、シャーペン
キャラクター部分は黒、背景に赤を置いて色の対比でキャラを浮き立たせることにします。
使用したブラシ:鉛筆
最初に決めた見せ所を見せるための陰影を設定していきます。
見せどころが肌なので、肌に光を当てて浮き上がらせたい、また目も見せどころなので、顔全体に影を落として目を光らせることで視線を集めよう...!
使用したブラシ:鉛筆とエアブラシ
ここまで出来たら後は完成を目指してひたすら描き進めます。
描き進めるときは暗い所から光の当たっている所を掘り起こしていく感覚で、基本的に明るい部分を描き起こしていきます。
早く仕上げるために一番最初にメインのキャラ部分を集中的に描きます。この際、アウトラインを最初に決めてしまうとより早く仕上げることができます。
使用したブラシ:エアブラシ、シャーペン、にじみ縁水彩
エアブラシとシャーペンでざっくり描いて...
アウトラインを決めたら中身の見せどころを最初に描き起こして...
なんかいい感じに質感を描いて...
レイヤーを全部結合して微調整をしたら大体完成!!
このままだと物足りないのでフォトショに移動して効果をかけたり、コントラストを調整したりしていきます。
今回は逆光のフィルタをかけた後に、色収差の効果をかけました。
もともと使用している色数が少ないので、色収差をかけることで色の幅を出します。
完成したのがこちらです。ラフから完成までかかった時間は8時間程でした。
絵を描く前の段階で考えることを済ませておくと、描いている最中に迷わずに描き進められて、結果仕上がるのが早くなるよ、という内容でした。
振り返ってみると当たり前の事なのですが、絵の描き方のうちの一つとして見て頂けると嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
KLabのクリエイターがゲームを制作・運営で培った技術やノウハウを発信します。
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