IPイラストレーターってどんな仕事?

お疲れ様です。2Dイラストチームのtana-Kです。

この記事はKLab Creative Advent Calendar 2018 の 16日目の記事になります。

はじめに

KLabのクリエイティブでアドベントカレンダーを作るから執筆して欲しいと言われたのですが、2Dイラストのテクニックってネットでも書籍でもあらゆるものが出尽くしてしまっているので正直何を書いたらいいのか悩みました。
新社会人イラストレーター向けに、たくさんFBを食らった時でもメンタルを保つ方法や、自分がクリスタで使ってる機能の紹介など考えましたがいまいち訴求力に欠ける...。
そこで考えたのが「IPイラストレーターってどんなお仕事?」というテーマです。
KLabの特色といえば他社IPに強いところ。
そのメイン部分を担うIPイラストはどのようにして作られているのか、なかなか知る機会はないかなと思い書いてみることにしました。

だがしかし、私がメインで関わっている某IPの2Dイラストをアドベントカレンダーで使うのはNGということでしたので、技術書典4で私が描かせていただいた同人誌の表紙を使い擬似的にIPイラストレーターの仕事内容を紹介したいと思います。


こいつです。

IPイラストレーターのお仕事とは

基本的な工程は非IPのイラスト業務とほぼ同じですが、各工程で版元チェックが入ります。

絵柄の分析・練習

配属されてすぐに商材として使うものを描くわけではなく、ある程度の練習期間を設けており、KLabではこの工程をキャッチアップと呼んでいます。

キャッチアップの期間は先人たちの築き上げた「絵柄似せマニュアル」を参照しつつ本番と同じ環境で練習していきます。

絵柄似せマニュアルは、原作キャラのボディバランスや顔の比率などを可能な限り数値化することで、主観に頼らず短期間で原作の絵柄を再現できるような資料になっています。

IPイラストレーターって楽しい?

絵を通して表現したいテーマがある、もしくは自分の名前を売りたいという創作意欲の高いタイプの絵描きにとっては正直つらい仕事だと思います。
私は絵を描くという作業そのものと、案件の絵柄に可能な限り近づけつつ魅力を引き出すための技術を勉強したり実験したりするのが好きなので、今の仕事は楽しいし天職であると思っています。

また、様々なジャンルのIPイラストを経験していくことで、突出したオリジナリティは無いがどんなものでもある程度以上のレベルで描ける器用さを得られます。
器用貧乏なんて言葉がありますがなんでも描ける絵描きは流行に左右されないので食いっぱぐれが少ないです。

長々となりましたが、IPイラストレーターという職業に興味が湧いた、または色々な絵柄にチャレンジすることで技術を磨きたいという方は是非ともKLabの門を叩いてみてください。

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KLabのクリエイターがゲームを制作・運営で培った技術やノウハウを発信します。

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