この記事は KLab Creative Advent Calendar 2018 の 9日目の記事になります。
こんにちは。クリエイティブ部の2Dイラストレーターのdaibleです。
新規オリジナルタイトルの開発チームの中で、2D部分の背景とキャラクター、装備デザインをやらせていただきました。
絵を描くことが好きで、特にコンセプト的なものは一番好きです、それを勉強した時、学んだことを共有いたします。
点とはフォーカス、つまり集中の意味です。
例えば真っ白の一枚の図の中、点を置くと、人の視線がその点に集中されます。
漢字も同じです、丸、犬等漢字の点だけではなく、本の漢字中の小さい「一」も点に見えます。
もっと複雑な点は、連続の点です。
一つの点の力が小さいですけど、数が増えましたら力も増えます、この力も点の配列方法によって、いろいろな形で表される。実はブラシの種類によって、連続の点に認識しても問題ないと思います。
配列リズム感を変化させると、自分なりの美感も出ます。イメージすると、漫画の表現をよく見ると、連続の点はたくさん使われています。
デザイン設定を作る時、点はよく大事な決めどころで使います。
よく見ましたら、上のデザインの中、点は一杯あります。
飾りをデザインしたとき、いろいろやり方があります。複雑な模様でなければ、点と線をそのまま使っても、デザインのクオリティも悪くないです。点の形を複雑にすれば、情報量も増えます。
この子をデザインするときは、点の場所と形を意識して完成させました。
服装の点以外、エフェクトやハイライトも形によって点に見えます。
これをうまく利用すれば、画面の完成度とデティールはかなり上がります。
点の位置と形や数等、人によって違います。基本的には黄金分割点の付近なら、視覚的には安全だと思います。
左はバランスを意識して面を分割しました。
でも実際使うとき、線のように明確な場所は見つかりつらいですね。絵のサイズと比例、作者の習慣と認識によって、大きく差がでます。どこで何を使うか、完璧な正解はありません。でも今の世の中の流れに合うタイプがあります、流行している構成を勉強すれば、そのような雰囲気も出ます。
点の使い道は大体二種類です、潰すことと、埋めることです
背景を描くとき、よくこのように、遠くにお城がある構図があります。単一の点は人の目にとまりやすいし、前景で人を配置したい時も「点」で人を表現すれば、壮大な感じと距離感を表現します。
まず地面の線をつぶして、大体な場所で建物や木等、点として使います。
メインとなるお城は、上の黄金分割点に大体あってます。
そして分割した画面を一つの画面として、中でデザインを埋める
この作業を繰り返して、自分が好きな画面密度を探して、パズルのような旅が始まり。失敗もよくあることです。
こちらは現在KLabで開発中のオリジナルタイトル『禍つヴァールハイト』で描いた一枚です、以下のポイントを意識してデザインしました。いろいろ意識するべきですけど、ラフを行う時まず一番大きいもの(例えば赤い部分)だけを意識して、作業しながら青い部分と緑の部分も段々注意すれば大丈夫だと思います。丸ところは点として意識した部分です。
今回の記事は「点」を中心に話しましたが、実は「線」のことも話したかったです。線については長くなってしまうので、また機会があれば。
ルールのようなものがいろいろがありそうですが、それで考え過ぎてしまうと、逆効果になります。一番おすすめの方法は、まず感覚に従ってある程度のラフを描きましたら、点や線等の知識で画面を修正することだと思います。
画面配置やバランスについて、私もまだ勉強中です、もしこの記事が皆さんの助けになることが出来れば大変嬉しいです!
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